(C) 2003 The Kyushu University Museum
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九州大学では、毎年とくに重点的に行う研究を選び、九州大学教育研究プログラム・研究拠点形成プロジェクト(P&Pと略して呼んでいます)として特別な予算を配分し、九州大学における教育・研究を支援しています。本ページでは平成12年度および13年度に採択され、平成13年度と14年度に終了しました研究のうち、9課題について、紹介いたします。九州大学で行われています教育と研究のまさに最前線を紹介する内容です。



「何となく大学へ」から「よく知って大学へ」−高校との連携によるゼロ年次教育の推進と入学者選抜方法の改善−( 研究代表:アドミッションセンター 教授 武谷峻一)…この研究は、高校と大学との接続をいかにスムーズにするか、すなわちよりよい「高大連携」を目指す研究で、よく知って大学へ入ってもらうための各種企画や活動、及びその効果・検証について発表するものです。
  Going to University with Purpose, No Purpose(英文要旨

全学教育理系コア教養科目及び基礎科学科目の教育改善をめざした研究( 研究代表:大学教育研究センター 教授 押川元重)全学教育理系コア教養科目及び基礎科学科目の教育改善のためには、優れた授業資料や授業補助資料を整備し、それを共通利用できるようにすることが必要だと考えて取り組みました。ウェブページや印刷物として既に公開しているものの一部を展示します。ウェブページについては、入力内容の増加と内容の改善に引き続き取り組んでいます。
  Educational improvement of core courses of natural science and courses of basic science in general education(英文要旨

自律型サッカーロボットシステムの開発( 研究代表:システム情報科学研究院 教授 長谷川勉)…我々が開発した自律型サッカーロボットについて、ハードウェア構成、ボールやゴール、他のロボットを認識する仕組み、ボールをゴールに運ぶための動作を決定する仕組み、ロボット同士が協調する仕組みなどを解説します。
  Development of Autonomous Soccer Robot(英文要旨

学術研究都市の空間情報基盤づくりをめざす各種GIS関連プロジェクトの連携と高度利用体制の構築(研究代表:工学研究院環境システム科学研究センター 教授 江崎哲郎)…九州大学を取り巻く学術都市の展開を効果的に進めるために、 学内各分野の研究教育施設管理などで計画されている各種地理情報システム(GIS)プロジェクトの連携とそれらの高度利用体制を確立し、教育と研究の支援施設の管理などの情報のデータベース情報発信計画支援危機管理など大学運営を支援する自律分散型空間情報基盤システムを戦略的に構築・整備するための研究です。本展示ではその一部を紹介します。
  Advanced Spatial Information Utilization Platform for Science and Research Park Development of Kyushu University(英文要旨

韓国の産業と経営に関する総合的研究(研究代表:経済学研究院 助教授 深川博史) …九州大学に韓国研究の拠点を作るべく、研究調査活動と、研究交流活動を行いました。ここでは、韓国の産業と経営に関する現地調査の写真、研究会やシンポジウムの模様、研究成果物等を展示します。
  A Study on the Industry and the Management in ROK(英文要旨

崔致遠撰『桂苑筆耕集』に関する総合的研究(研究代表:人文科学研究院 教授 濱田耕策)…本研究は古代韓国(朝鮮)随一の文人である崔致遠(856〜?サイ・チオン) とその漢詩文集である『桂苑筆耕集』(ケイエンヒッコウシュウ) についてのわが国における初の、多角的・総合的研究です。研究は『桂苑筆耕集』の書誌的調査と研究及び本文の校勘、そして、作品と人物研究の大きく二方面から成果をあげており、本展示でその一部を紹介します。
  Compositive research of Keienhikkou edited by Ch'oe Ch'iwon(英文要旨

末梢抵抗血管における新型電位依存生Ca2+チャネルの分子薬理学的研究(研究代表:医学研究院 教授 伊東祐之)…我々は末梢抵抗血管にジヒドロピリジン非感受性高電位活性化型Ca2+チャネル(VDCs)が高密度に発現していることを発見し、その生物物理学的、薬理学的特性を明らかにしました。これらの情報により、VDCsの遺伝子クローニングと特異的阻害薬の開発を現在行っています。この研究は難治性高血圧の治療薬の開発に道をつけるものです。
  Molecular and pharmacological study on the nifedipine-insensitive, high voltage activated Ca2+ channels in the terminal mesenteric artery(英文要旨

遺伝子操作マウスを作って疾患に取り組む−分子医学研究分野の新たな挑戦−(研究代表:医学研究院 教授 續 輝久)…近年の分子生物学とりわけ遺伝子工学と発生工学の技術的進歩により、マウスなどの哺乳動物の遺伝子を自在に操作することが可能になりました。「ジーンターゲティング( 標的遺伝子組換え)」と呼ばれる手法を使って、未知の遺伝子の働きを調べたり、遺伝(子)病のモデル動物を作って病態や治療法に関する研究が進められています。遺伝子操作マウスの樹立法を概説し、癌や精神疾患に関する研究の取組みを紹介します。
  Defense and Repair Mechanisms for Oxygen-induced DNA Damage(英文要旨

アジアの石炭問題と日本の石炭産業に関する総合的検討(研究代表:石炭研究資料センター 教授 東定宣昌)…九州大学はかつて石炭産業の中心地であった北部九州に設立され、百年近い歴史の中で、多くの学部や研究所が石炭研究と深いかかわりを持ち、多数の優れた業績をあげてきました。また、九州大学は、地理的にも歴史的にもアジアとの関わりが深く、これまで、アジアの人々や研究者と様々なレベルでの連携が行われてきました。そこで本プロジェクトでは、「石炭」と「アジア」をキーワードに、社会経済・資源工学・環境技術の視点から、日本の石炭産業とアジア諸国での石炭開発の歴史と現状に関する総合的な研究を行いました。
  A Comprehensive Study on Asian Coal Problems and the Japanese Coal Industry(英文要旨