九州大学総合研究博物館・福岡市立少年科学文化会館合同企画展
「人のからだ・動物のからだ」へようこそ


  今回の合同企画展は、「人のからだ・動物のからだ」というテーマで、九州大学総合研究博物館と福岡市立少年科学文化会館との共催で行う4回目の合同企画展となります。
 九州大学の医学研究院、工学研究院、農学研究院、理学研究院、芸術工学研究院、比較社会文化研究院、総合研究博物館などで人の体や動物のからだを素材として、形態や機能、生理、比較解剖、進化、形質人類学、3D情報などの取り込みやCGでの再現、再生医療、知能機械などさまざまな分野で活躍されている先生方の研究と教育をわかりやすく解説していただき、会場に来られた方々が生物のからだの不思議に触れることで、研究の楽しさやその研究が私たちの生活に役立つ様を理解できるように企画いたしました。
 本合同企画展は、研究の目的、方法、成果などをできるだけわかりやすく伝えるために、単にパネルによる解説にとどまらず、標本や模型、研究を紹介するビデオ等、研究成果品などを具体的に見たり、触れたりすることで、わかりやすく実感できるようにしています。
 その他、会場内に入ってすぐ目につくクジラドームや親子で遊べるクラフトコーナー等を設けており、一日楽しく学び遊べる場所を提供しております。
 本合同企画展を通じて、多くの子ども達が一線の研究者の活動に触れて様々な不思議に気付き、研究の素晴らしさに感動することで将来の科学者を夢見ることを願っております。
 今回は多くの異なる分野の先生方のご協力をいただきました。この企画展を契機として、先生方の間で一つの素材に多面的にアプローチする新しい共同研究が芽生えることを願っております。
 九州大学は現在、福岡市西区の伊都キャンパスへ移転中です。大学が持つ豊富な人材と100年の歴史をかけて蓄積された標本・資料を基に、誰もが身の回りの自然や人の営みの歴史を楽しく学べる場として、新キャンパスに博物館建設を計画しています。
 また、少年科学文化会館は、昭和46年の開館以来、多くの皆さまにご活用いただき、来年で40周年を迎えます。本館では新しい科学文化会館構想に向けてさまざまな事業に取り組んでいるところです。
 今後とも、皆様のあたたかいご支援とご協力をお願いいたします。

九州大学総合研究博物館
館長 松隈 明彦

福岡市立少年科学文化会館
館長 瀬戸 京一