石炭はどうやって掘り出す? (2)

 石炭を掘る所を切羽(きりは)と言います。切羽の形(採掘法)は色々ありますが、長壁式切羽と呼ばれるものは長さ150〜250m程度で、自走枠と呼ばれる鋼鉄製の枠によりガッチリと保護されており、石炭の採掘はドラムカッターと呼ばれる機械で行われます。


 採掘の後、自走枠は前進し、採掘された石炭の上部にある岩盤層は自走枠の後方で自然に崩落し、採掘跡をほぼ完全に埋め尽くします。

 石炭を採掘することにより、切羽の周辺では非常に大きな地圧が作用しますが、岩盤の力学的な性質を調べ、適切な切羽支保や坑道支保を行うことで安全な操業が可能となります。

 九州大学では、これまで切羽の周辺に作用する地圧の分布状態を調べたり、最適な支保の方法についての研究が行われてきました。

パネル作成者:松井紀久男、島田英樹(地球資源システム工学部門岩盤・開発機械システム工学研究室)


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