気孔の無い植物が1984年、アンデス山脈のペルー高地で発見されました。ミズニラの一種(シダ植物)です。この植物は気孔からCO2を取り込めないので、かわりに根から取り込み、そのCO2を地上の緑色部分まで運び、光合成を行います。水を吸い上げる力も無いので葉は地上に張りついています(左)。根は発達し、茎も地下に存在します(右)。


気孔が閉じないと?

気孔が閉じないと、根からの吸水する以上の水が消失し、植物は枯れてしまいます。右はその例です。

外気の湿度を90%から50%に低下させた時の葉のしおれる様子です。この植物は気孔を閉じる事が出来ず、普通の環境では生育できません。このような植物を変異体と言います。



パネル作成者: 島崎 研一郎(理学研究院生物科学部門)