一重咲きの普通のアサガオを作る遺伝子をA、八重咲きのアサガオの遺伝子をaであらわしてみます。変化アサガオの種は一見普通に見える丸い一重咲きのアサガオ(親木)からとります。これは実は八重咲きの遺伝子を隠しもっていてAaで表すことができます。

植物は花粉や雌しべをつくるときに遺伝子の数を半分にします。 そのため、Aaの親からAaの花粉や雌しべ(卵細胞)が1:1の割合でできてきます(メンデルの分離の法則)。これがこの表の組み合わせで受粉するので、AAAaaaの遺伝子をもつ子どもができます。

このうち、Aaを覆い隠してしまいますので、AaAAと区別できません(メンデルの優性の法則)。またaaは八重咲きになり種はできません。この一重咲きのアサガオから種をとってまくと、Aaのアサガオからはまたaaの八重咲きが出てくるのです。



パネル作成者: 仁田坂 英二(理学研究院生物科学部門)