社会性昆虫

- 血縁選択が研究を刺激する -


血縁度を測る


血縁選択を検証するため実際のコロニーで血縁度を推定する研究が進められています。
血縁度を測るのは、人間の親子判定などと同様に遺伝的なちがいが親から子へと伝わることを利用します。変異の大きい遺伝子が向いています。


アロザイム

酵素分子を電場の中においた時の移動の程度は遺伝的


マイクロサテライトDNA

DNAの4種類の塩基の配列の特定のパターンが繰り返されるもの

例えば、ATの繰り返し

ATATATATAT

ATATATAT

5反復

4反復

反復数は遺伝する


ワーカーの有利・不利を測る

実際に育てられた子の数を数えることにより、ワーカーの有利・不利を定量的に調べる研究も行われています。しかし、そのような調査は困難で可能な種はごくわずかです。


アシナガバチ(Polistes属)などでの研究から、ワーカーになることの不利さは、考えられていたよりも小さい可能性が出てきました。

ヘッドスタート仮説


ポスター担当

粕谷 英一 (Eiichi KASUYA)(理学研究院 生態科学講座・助教授)


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