遺伝子資源としてのカイコ (2)


本学におけるカイコ系統保存の特色


 九州大学ではカイコの遺伝子の位置を明らかにするためにカイコ遺伝子の連関(連鎖)研究が一貫して行われており、その成果は世界に発信され遺伝学研究に貢献しています。遺伝研究には突然変異体が必須であるため、カイコで発見された突然変異系統は本学へと集められ、その数は世界一のコレクションとなっています。カイコは完全変態を行う昆虫で、卵・幼虫・蛹(繭)・成虫と姿を変えます。本学には、各ステージでの変異体が遺伝解析の後、系統化され、広く研究に利用されています。



 カイコは28本の染色体を持ちます。突然変異体を用いた遺伝実験から形態的、生理的、行動、生化学的形質等を支配する遺伝子が決定され、生命科学の発展に広く利用されています。


ポスター担当

藤井 博 (Hiroshi FUJII)(農学研究院 遺伝子資源開発研究センター・教授)

伴野 豊 (Yutaka BANNO)(農学研究院 遺伝子資源開発研究センター・助教授)


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