本日は、九州大学総合研究博物館の特別展示・昆虫展「進化の舞台の主役と脇役」にお越し頂き、誠に有難うございました。地球という進化の舞台で、みごとに多様化した昆虫の姿、そして、昆虫と人との深いかかわりについてご理解頂けたでしょうか?

 昆虫は,人類に比べてはるかに起源の古い大先輩です。しかし、現在の地球上では、人類がいかにも進化の舞台の主役であるかのように振るまい、人類中心に物事を考え行動してきました。その結果、様々な生態系を破壊し、多くの生物種を絶滅、あるいは、その危機に追いやってきました。同時に、大気汚染やオゾン層の破壊を引き起こし、さらには、地球温暖化という深刻な問題にも直面しています。

 人類を主役とする考え方がこのまま続けば、地球上での人類の生存が危うくなるのは明らかです。これまでの地球の歴史を振り返り、多種多様な生き物と共存していくためには、人類は英知ある脇役に徹する必要があるのではないでしょうか。

 今回は、昆虫展とあわせて、九州大学総合研究博物館のこれまでの活動の一端も展示しました。九州大学における様々な研究成果を、今後もこのような形で公開・展示して参ります。どうぞご期待下さい。


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