九州大学の人骨研究はこれまで医学部を中心に行われてきた。そして、人骨研究は現在でも、大学院比較社会文化研究科に中心を移して継続されている。こんにち九州大学では以下のような人骨研究を行っている。

・韓国や中国の古人骨との比較研究
・抜歯風習の研究
・弥生時代の人口動態の研究
・原始古代の親族構造の研究
・葬送儀礼の研究
・墓地分析による社会構造研究
・安定同位体による食性分析

 これらは、これまでの研究を発展的に継承しているだけでなく、発掘調査から分析まで一貫して行い、人類学や考古学を中心に学際的に分析・考察する点に特徴がある。九州大学に博物館が設置されると、このような古人骨を対象とした学際研究はさらに発展することだろう。

8-1. 埋葬人骨にみる葬送儀礼

8-2. 原始古代親族構造の研究

8-3. 中国古人骨との比較研究

8-4. 古人口学との比較研究

8-5. 安定同位体による食性分析

8-6. 抜歯風習

8-7. 墓地分析による社会構造研究