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 「倭人」とは日本人に対する古い呼称です.倭人の起源と形成,すなわち日本人の起源と形成過程に関するテーマは,明治以来人類学・考古学をはじめ,さまざまな分野の研究者によって論議されてきました.こんにちでは,縄文時代から弥生時代への転換期に渡来人と在来の縄文人が混血して,日本人の原型ができあがったという説が定説化していますが,その過程で重要な研究・論争の中心的役割を果たしたのが,九州大学の研究者たちと古人骨資料でした.

 この展示では,九州大学の古人骨資料とパネルによって,「縄文人と弥生人の比較」「渡来人のルーツと渡来ルート」「縄文人から現代人までの変化」などのテーマについてこれまでの学説を紹介しながら示します.

最終更新日:2000年9月1日

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