地球の息吹:地熱エネルギー −火山から温泉まで−

 皆さんは「地熱」という言葉を聞いて、どのようなイメージを思い浮かべるでしょうか。


 おそらく私たちの身近な温泉や、地熱地域各地で見られる地獄のような噴気地、あるいは活発に噴煙を上げる火山のように、地表で見られる活動を想像されるでしょう。

 地下にある高温のマグマは、長い時間をかけて地下水を加熱して対流を起こし、やがて地表にも噴気地や温泉を作るようになります。


 私たち九州大学大学院工学研究院地球資源システム工学部門では、火山から温泉まで幅広い姿を私たちに見せてくれる「地熱」を、「熱のもと(熱源)」・「水(流体)」・「たまり場所や通路(地下構造)」からなる一つのシステム(地熱系)と捉え、調査研究を進めています。


計算で再現した地熱系発達のようす
地熱系の発達には長い時間が必要であることがわかります。


パネル作成者:藤光康宏、西島 潤、江原幸雄(工学研究院地球資源システム工学部門)

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