石炭ってどんなもの?

石炭の性質

 石炭は石の仲間です。同じ大きさのふつうの石と比べるととても軽く,半分くらいの重さしかありません。最大の特徴は「火をつけると燃える」という性質です。この性質を利用して,色々なことに使われています。

石炭の使いみち

 現在,石炭を最もたくさん使っているのは,実は製鉄です。鉄をつくるのにどうして石炭が必要なのかと思うかもしれませんが,鉱山から掘り出してきた鉄鉱石に含まれている不純物を取り除くときに,石炭を蒸し焼きにして燃えやすくしたコークスというものが必要なのです。


 現在日本は1年間に6000万トン以上の石炭を製鉄に使っているのです。


 製鉄の次に石炭を多く使っているのは発電です。石炭を燃やして水を蒸気にし,巨大なタービンの羽根車を回して電気を作ります。発電にも5000万トン以上が使われており,現在日本の電力のおよそ20%が石炭から作られています。

 その他にはセメントの製造や,肥料,農薬,タイヤ,インクの原料に使われたり,最近ではゴルフクラブや釣りざおなどにも使われています。


 石炭は最近ではなかなか身近に見ることはありませんが,見えないところでとてもたくさん使われているのです。


 昔は石炭を使ってお風呂をわかしたり,ストーブをたいたり,料理をしたりしていました。蒸気機関車の燃料も石炭でした。

パネル作成者:一ノ瀬政友(地球資源システム工学部門資源開発工学研究室)、島田英樹(地球資源システム工学部門岩盤・開発機械システム工学研究室)、富田新二(JCOAL) 


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