通気と地下空間の安全 (2)


 左の図は行き止まりの空間で,通気がない場合,空気を吹き込んでいる場合,吸出している場合の比較です。

 通気がないと,一番上の写真のようにガスがたまります。


 レーザーを用いて流れを「見る」ことができます。上の図の左側はレーザー強度が一定の場合。右側は周期的に変化させた場合で,流れの方向と速さがわかります。


 上の図は吹込通気の有害ガス排除範囲を示しています。高さを3とした場合,行き止まりの部分(左側)から空気の出口までの距離が19までは有害ガスはよく排除されています。


 上の図は吸出通気の有害ガス排除範囲を示しています。空気の吸出口までの距離が3までは有害ガスはよく排除されています。吸出通気では排除できる範囲が小さいです。


 上の図は吹込と吸出を併用した場合です。風量のバランスや場所に注意が必要です。


 上の図は研究成果をもとに,実際の石炭鉱山で有害物質の排除の実験をしているところです。

パネル作成者:井上雅弘(地球資源システム工学部門資源開発工学研究室)

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