地熱から電気をつくる −地熱発電のしくみ−

 地熱発電はどのように行っているのでしょう。蒸気でタービンを回し、タービンにつながった発電機を一緒に回すことで発電するのは火力発電所や原子力発電所と同じです。違うところは、火力発電所のボイラーや原子力発電所の原子炉の役割を地球が果たしていることです。



 地下1000〜3000mまで掘られた坑井からは蒸気と熱水が得られます。そのうち、気水分離器(セパレーター)で蒸気だけを取り出し、その蒸気でタービンを回します。セパレーターで分けられた熱水は再び地中へ戻されます。

 タービンを回した後の蒸気は、復水器で冷やされてお湯になります。このお湯は冷却塔でさらに冷やされて水になり、復水器で蒸気を冷やすために使われます。

 地熱発電は蒸気を得るのに石油などを燃やす必要がないため、二酸化炭素が出ないクリーンな発電方式です。

パネル作成者:藤光康宏、西島 潤(工学研究院地球資源システム工学部門)

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