考古 昆虫

動物骨格

Animal skeletons

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「標本室に於ける進藤教授」九州大学大学文書館アーカイブスより。大正4年撮影。

スローロリス
進藤コレクション。

ハリモグラ
進藤コレクション。

ムササビ
進藤コレクション。

第一分館で移転を待つ骨格標本(2015年)

五十周年記念講堂から運び出されるウシの骨格標本

第三分館での標本一般公開の様子

旧工学部本館への資料移転の様子
標本ケースは標本が収集された当時に特注されたもの。移転の度に解体・組み立て直された。

旧工学部本館への資料移転の様子
ケースの中に標本を設置しているところ。

大正3年九州帝国大学医学部解剖学第3講座に着任した進藤篤一教授のもと、以降大正5年までに主に収集され、医学部の比較解剖學の授業で用いられた現生の脊椎動物の交連骨格(生きているときの姿に組み立てられた標本)資料383体である。比較解剖學は、古生物・魚類・爬虫類・鳥類・哺乳類と様々な生き物の骨格を比較することで、生物とは何かを説き起こし、脊椎動物における器官の相同・相似を論じて、ヒトをより良く理解させる授業でした。

古人骨資料と一緒に1994年に比較社会文化研究院に、2005年に当館に移管され、その後、第一分館(旧工学部知能機械実習工場)、第3分館(旧保存図書館下学生食堂)と箱崎キャンパス内での移転を繰り返し、現在は本館の開示室に展示されています。動物骨格標本群は、ヒクイドリなどの希少種含め数多くの脊椎動物が存在し、これらを比較しながら観察することで進化と適応というテーマへの理解を深めることができます。また、そのヴィジュアルを活かして様々な展示・イベントで存在感を発揮してきました。それ以外にも、農学部やデザイン系学生の教育に活用されており、教育的価値の高い資料群といえます。