化石 工学系資料

植物

Plants

T

九州大学における植物標本および植物関連資料の概要(2020年途中集計)
旧蔵→現在:移管、旧蔵>現在:移転時救済

イチョウ
中島コレクション。1937年に筑前福岡市別府で採集。イチョウは中国原産で室町時代より日本で植栽されたといわれている。

ヒメビシ
中島コレクション。1936年に筑前古賀で採集。福岡県のヒメビシは1980年代まで生育が確認されていたが、その後絶滅したと考えられている。

バニラ(農学部所蔵)
金平コレクション。セイロンのパラデニヤにて1921年に採集。約100年が経った今でも、標本からほんのり甘い香りがする。

タコノキの仲間(農学部所蔵)
金平コレクション。ラバウルの植物園にて1937年に採取。

金平亮三関係植物描画
描かれているのはタコノキのなかま。農学部教授付きの「描画師」であった眞隅太荘(ますみ たそう、1893-1972)の手によるもの。

金平亮三関係植物描画
『台湾樹木誌』の図版(左)とその原図(右)

双羽柿科植物分布図
かつて農学部で授業に使用されていた教育用掛図。

九州大学の植物標本は、主に戦前のものが農学部および演習林に、戦後のものが理学部に、それぞれ収蔵されていました。キャンパス移転等に伴い、その一部が博物館に移管または救済され、現在は理・農・博物館でそれぞれ収蔵・管理されています(表参照)。植物研究会標本」は、かつて存在していた在野の植物研究会による証拠標本、また、「生態研標本(仮称)」は、理学部生物学科の生態科学研究室から移管された標本や、いずれも戦後の資料です。対照的に、農学部が所蔵中の標本や、農学部から博物館に移管された標本は、ほぼ戦前の標本です。