魚類・動物剥製 化石

歴史的
工作機械

Historical machines

T

旋盤
対象物を回転させ、バイトと呼ばれる工具を当てて工作物を削り出す機械。外丸削り、中ぐり、突切り、正面削り、ねじ切り等ができる。

ラジアルボール盤
ドリルを用いて穴あけ加工を行う。工作物が大きく穴開け位置が大きい場合、主軸を移動できる。

歯車形削り盤
歯車を作るための工作機械。ピニオンカッタまたはラックカッタを使用して素材に歯を切り込むことができる。

旧工学部知能機械工場1階の工作機械。その多くは1911年から1928年にかけてイギリスおよびアメリカから購入されたもの。一部は2005年の伊都キャンパスへの移転まで使用されていた。旧知能機械工場が博物館第一分館となった後は、この位置のまま博物館に移管・展示された。

2015年、キャンパス移転に伴い解体準備中の第一分館(旧工学部知能機械工場)

現在の収蔵状況

現在の収蔵状況

かつて、箱崎キャンパスの一角には、工学部機械学科の実習工場があり、工科大学創設時から1920年代にかけて、アメリカやイギリスから導入した工作機械が設置されていました。エアハンマー、ラジアルボール盤、旋盤、ドリル研削盤は、1911〜1912年に初代機械工作担当の岩岡保教授により導入されたものであり、日本機械学会の『機械記念物』(1997)にも掲載されています。この他、平削り盤、中ぐり盤、形削り盤、ギアシェーパが現存します。同時期のものは熊本大学工学部に保存されているもののみであり、貴重な工具資料です。

旋盤とドリル研削盤以外は、2005年の伊都キャンパス移転の直前まで、実習・実験用機械として実際に使用されていました。これらの工作機械が設置された実習工場の床には木レンガが敷き詰められ、飛散した機械油が床に染み込む様に工夫されていました。