工学系資料 音源・映像資料

古人骨

Human bones

T

縄文・弥生人骨の復顔と弥生時代人骨

縄文時代人骨(左)と弥生時代人骨(右)

土井ヶ浜遺跡における人骨出土状況

土井ヶ浜遺跡における人骨出土状況

土井ヶ浜遺跡における人骨出土状況

広田遺跡における人骨出土状況

広田遺跡における人骨出土状況

上ノ原横穴墓群における人骨出土状況

第一分館の古人骨展示の前で対談する故田中良之先生と下條信行先生

1950年に九州大学医学部解剖学第二講座に着任した金関丈夫とその後継である永井昌文(1970年教授着任)両氏によって主に収集された資料群です。1953年の山口県土井ヶ浜遺跡および佐賀県三津永田遺跡の発見が収集の契機となっており、他にも鹿児島県種子島広田遺跡など学史的に重要な資料が数多く収集されました。

同講座の助手であった中橋孝博・田中良之両氏により1994年9月に比較社会文化研究院に移管、その後も収集は継続され、弥生時代のみならず縄文時代から近世まで多岐にわたる資料が収集されました。その後、2005年10月に当館に移管されました。1994年の移管時には医学部基礎研究A棟塔屋部を比較社会研究科考古・人類資料室分室とし、その後、基礎A棟の改修に伴い2005年の博物館への移管時に箱崎キャンパス第1分館(旧工学部知能機械実習工場)へ、その後第1分館の解体に伴い第3分館(旧保存図書館)へ移り、2018年第3分館の解体に伴い、旧工学本館2階及び伊都キャンパスE-C-103号室に移り現在に至っています。

当館では高壮吉標本と並んで移転回数の多い資料群です。この資料は縄文時代人骨79体・弥生時代人骨1711体・古墳時代人骨732体・中世人骨179体・近世人骨279体からなり、通史的な人骨資料が揃う世界的にも稀有なコレクションですが、中でも弥生時代人骨は日本人起源論に寄与した重要な資料群です。現在も国内外からの調査依頼が後を絶たず、様々な研究がおこなわれ、新しい知見が得られています。また、古人骨資料に伴い、調査時の画像を収めたガラス乾板や調査記録なども重要な資料です。