古人骨 歴史的什器

音源・
映像資料

Audio-visual materials

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旧工学部本館廊下で展示中のSPレコード
SPレコードはカイガラムシが分泌したシェラックを原料にして作られたレコードです。当時は色々な音源が録音され販売されていました。

レコード針ケース

旧工学部本館に収蔵されたSPレコード

旧工学部本館壁画の会議室に配置された手回し蓄音機

地域記録資料の一部

芸能関係資料

機器の一部

東京から現在の福岡県朝倉郡東峰村宝珠山に移住した記録映像作家である故・田村悟史(本名・中村孝一、1940-2009)氏と田村氏が率いた「記録制作・手仕事舎」による、SPレコードと蓄音機を含む記録資料です。記録映像制作活動の傍ら、旧宝珠山中学校校舎を「宝珠山小劇場」と名付け、「SPレコード研究会」と称した上演会や文化人の談話会などを開催し、地域の文化興隆に活用されていました。2014年に遺族より寄贈されました。

資料は、SPレコードおよび蓄音機、音楽系を中心とする書籍、美術館・博物館ポスター、音楽関連資料、機材(再生装置、録画装置等)類、小鹿田焼関連記録資料、記録動画、映像録画、写真類、スクラップブックなどから構成されます。SPレコードはノンジャンルで重複を含む約4万点からなり、旧工学部本館4階壁画の会議室に設置された大型蓄音機3台を用いた上演会は、マニアックな人気を誇ります。音楽学や文化史を専門とする本学教員や研究者等からなる「箱崎SPレコード研究会」が、上演会を担っています。

現時点で、SPレコードと蓄音機以外の記録資料についての調査・分析は進んでおらず、ごく現代の記録資料・地域資料としての評価は定まっていません。一方で、宝珠山村、日田の皿山において採取された多数の音声・動画・画像等は他に類をみない資料であり、今後の調査と活用が望まれています。