民俗資料 考古

鉱物

Minerals

T

紫水晶
南アメリカ産。組成は石英(水晶)と同じSiO2だが、不純物として含まれる鉄により紫色を呈する。

硫砒鉄鉱
大分県尾平鉱山産。50cm×30cmと大型で、高標本を代表する標本。

斧石
大分県尾平鉱山産。斧を思わせるような鋭い結晶の形によりこの名がある。

旧法文系本館
1992年-2007年10月まで、高標本はこの建物の1階北東の角部屋に展示された。

旧法文系本館の高標本
この展示室は自然科学資料室(九州大学総合研究博物館標本資料庫分室)と呼ばれた。

旧法文系本館の倉庫(116,117室)
1992年にこの倉庫に地質・鉱物標本が移転された。吉村標本・岡本標本も置かれていた。

総合研究博物館第一分館
2007年10月-2015年7月まで、高標本はこの建物の1階に展示された。2007年11月17日の一般公開の様子。

総合研究博物館第三分館
旧工学部食堂跡に2015年7月27-31日に移転した高標本室。2018年9月まで利用された。

現在の高標本
2018年9月に旧工学部本館に戻ってきた。

高標本は九州大学工学部採鉱学の初代教授(1911年-)、応用地質学の教授(1915-1929年)を務めた高壮吉先生が収集された鉱物標本です。1939年に理学部地質学教室が新設された際に寄贈されたもので、長年にわたり鉱物学関係の先生方がこれらの標本の整理保管を続けていましたが、2000年に総合研究博物館が設置されてからは博物館と理学部の関係者で整理、保管、展示を続けています。

現在、旧工学部本館2階開示室にある高標本は、大型の豪華な結晶標本が多数含まれることで大変著名で、和田標本(三菱マテリアル所蔵)や若林標本(東京大学所蔵)と共に、日本において見事な結晶が最も豊富に産した20世紀初期の3大コレクションの1つとされます。

これらの中で高標本は唯一展示・公開されているもので、日本一の鉱物展示です。寄贈当時は本部事務局2階に展示、1947年に工学部本館、1965年に理学部本館3階に移動し、1970年に理学部本館4階の標本室、1994年旧法文系本館の1階北東の広い展示室に移設されました。

2007年10月総合研究博物館第一分館の1階に、2015年7月総合研究博物館第三分館へ、2018年9月に旧工学部本館の2階に移動しました。九州大学箱崎キャンパスの中で、移転を繰り返し半世紀ぶりに旧工学部本館に戻ってきました。